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クルーゾン氏症候群 稲川淳二

タレントの稲川淳二さんが、クルーゾン氏症候群という病気を抱える重い障害を持った次男についてインタビューに答えました。
その内容に「次男を殺したいと思ったこともあった」という衝撃的なものがあったので、話題になっています。
記事は2012年5月24日付けの朝日新聞のオピニオン欄に掲載されたもので、現在、バリアフリーの公演活動などを行っている稲川さんが、障害を持った次男が1986年に生まれてからのことを振り返っています。


クルーゾン氏症候群という病気は、命に別状はないものの、頭の骨に異常があり、手術が遅れると手足に麻痺が出る可能性があるとのことで、次男は生後4か月で手術を受けることになったそうです。

稲川さんはその時頭が真っ白になったと当時の心境を語っています。

手術のため病院に行った際、妻が席をはずしたとき、「本当に許せないことですが、うちの子のことですから、こんな話をどうか許してください」と前置きし、「私はね、次男に死んで欲しいと思う気持ちがあった」と語っています。
次男がいたら、将来妻や長男も大変な思いをする。どういう病気なのかも当時はよく分からなかったし、病室には二人以外誰もいない。「じゃあ今、自分で殺しちゃおうかな。その代わり、ずっとこいつに謝り続けて生きればいいんだ」と思い、次男の鼻をつまんで呼吸を止めようとしたが、鼻先数センチのところで手が震えた。どうしようもできず、そこに妻が戻ってきたと。

かなり衝撃的な内容ですが、この経験が機会となり、「自分を殺してまで笑いの仕事をするのはやめよう」と決意し、そして、現在の障害者支援の活動にも繋がっていきます。「世の中に要らない人、要らない命なんてないんです。それだけは、分かってください」と結んだということです。


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